【春と盆暗】はサブカルこじらせてないと理解できない

 

先日買った漫画の世界観に全くついて行けなかった。

他にも私と同じ事を感じた人がいないかTwitterで検索をかけてみた所、皆絶賛していた。

この漫画が理解できないのは私だけではないと信じたい。てか居るよな?居るよね?理解できない人居るよね?

そこで、私と同じ仲間を見つける為にもこの漫画の感想を書くことにした。

 

以下、熊倉献さんの漫画、春と盆暗を読んだ感想と偏見です。

 

日頃からよく漫画を買うのだが、今回買った漫画は前から知っていて欲しくて買ったわけでもなく、予備知識ゼロのまま表紙の絵が可愛くて買った。

いわゆるジャケ買いした漫画だ。


f:id:tonew:20170129193146j:image

 

 黄色い表紙に目を惹かれ、絵が可愛いと思った。

ヴィレッジヴァンガードに置いてありそうな漫画第1位って感じの表紙だ。

ヴィレヴァンにある漫画って大体こんな感じじゃない?あまり見かけないマニアックな感じの。普通の漫画も置いてあるけどさ。

ちなみに私はTSUTAYAで買った。

 

帰宅後、明日からまた5日間会社に行かなければならないという現実から逃れる為に読んでみた。

 

文字が少なめで読み終えるのに10分も掛からなかった。

 

読んですぐ口にした感想は「わけわかんねぇ…」だった。

 現実逃避の為に読んだが、まさか宇宙空間に連れて行かれるとは思わなかった。

 

 

■頭がおかしいのはいつも女

 

この漫画には読み切り漫画が4作品収録されている。

 

各話の全てで登場人物が異なるのだが、頭がおかしいのはいつもヒロインの女の子なのだ。

 

1話目では素敵な笑顔で仕事をするヒロインに惹かれて接客が苦手なのにも関わらず、同じ職場でアルバイトをすることにした男の話だ。

 

彼女はクレームをつけてくる客にもいつも笑顔で応対している。

 

男がどうやったらいつも笑顔で接客できるのか尋ねると彼女は、

 

『モヤモヤした時は月面を思い浮かべて思いっきり道路標識を放り投げるんです』

と答える。

 

 

 

 

電波である。

 

 

 

 

突然私はコリン星から苺の馬車でやってきたプリンセスなの。とか言い出しそうだ。

 

どうやったらこんな変な女と恋に落ちれるのか。

 

 

私が男なら月面うんぬん言い出した時点で『あっもう大丈夫です^_^』ってなるぞ。

 

 

他の3作品も同様に突然訳のわからない事を言い出す、変な女がヒロインなのだ。

 

さらに、この本の帯にはこう書かれていた。

『どうして君みたいなエイリアンを好きになってしまったんだろう』

 

本当に宇宙人という訳ではないが、頭がぶっ飛んでる奴のことをエイリアンと比喩しているのだろう。

 

そう、この漫画のヒロインは皆エイリアンなのだ。

 

 

■エイリアンのどこに惹かれるのか

 

この漫画の男たちはこぞってエイリアン女に夢中である。

 

何が彼らを虜にさせるのか。

 

目から光線でも出しているのか。

 

第1話、月面と道路標識から考えてみた。

 

この話は主人公の男が(大学生くらいだろうか?明確な表記が無い為年齢は不明)求人情報誌を読み歩きながらアルバイトを探しているシーンから始まる。

 

男は接客が苦手らしく、『接客以外、接客以外』とつぶやきながら求人を探していた。

 

そこで通りかかった製麺店に求人募集の貼り紙を貼る女の子と目が合う。彼女はニコリと可愛らしい笑顔を男に向ける。

 

男は顔を赤らめ、次のコマでは既にその女と同じ製麺店でアルバイトを始めていた。

 

 

 

 

 

結局顔か。

 

 

 

 

真剣に考えようとしていたのが馬鹿らしく思えてきた。

結局の所、人は見た目が9割なのだ。

顔が良ければすべて良し。

頭がぶっ飛んでいようがいまいが結局顔なのだ。

 

しかし、顔に惹かれたとはいえエイリアン女に近付く為には、相手の事をもっとよく知る必要がある。

 

この話に出て来る女の子は、月面うんぬんの話をしたものの、すぐに『こんなこと言ってもわけがわからないですよね。忘れて下さい。』と言う。

 

忘れられるわけがない。

可愛い女の子の意味不明な言動に男は脳内を占領される。

 

バイトの休憩時間も彼女の言動の意味を考えてしまうのだ。

 

ちょっとミステリアスな人に惹かれるなんてよく言うが、それに似たようなものなのだろう。

 

あの意味不明な言動が彼女に対する興味を増大させているのだ。

 

だが、現実でこんなセリフ言う女が居たらドン引きだろう。

 

マツコ・デラックスが言っていた、

『男はきゃりーぱみゅぱみゅのことを可愛いと言っておきながら本当は、おのののかみたいな女と付き合いたいと思っているのよ。』と。

 

きゃりーぱみゅぱみゅちゃんは決して電波などではないが、この漫画を現実に置き換えると似たようなことが言える。

 

見た目可愛いけどいきなり月面に道路標識刺すとか言い出したら引くっしょ。

 

テレビなどでミステリアスな人に惹かれるなんて言葉を耳にするが、今回のこれはミステリアスというより電波だ。

 

つまり、この男はその電波を受け止められる人間だったということだ。

 

 

浅野いにおはお好きですか?

 

この漫画の作者に問いたい。

 

 
f:id:tonew:20170207125753j:image

 

 SLAM DUNK赤木晴子風に問いたい。

 

 この漫画を読み終えた後、この作者は浅野いにおの漫画好きそうだなと思った。

あと音楽はゆらゆら帝国好きそう。知らないけど。

 

だが、この漫画は浅野いにおの描く漫画とは世界観が全く異る。むしろ逆である。

 

陰と陽でいったらこちらは完全に陽だし、浅野いにおは陰だ。深くて暗い、じめじめとした陰だ。

 

 

だが、私は浅野いにおの漫画と似た匂いを感じた。読者を置き去りにしたまま、どんどん話が進んでいって、この後どうなったの…!?というところで終わる。

 

まぁ他にもこういった曖昧な終わり方を描く漫画はあるのだろうが私はそういう漫画は好きじゃないので浅野いにおくらいしか思いつかなかった。

 

この漫画のラストも、両想いになったっぽい所で話が終わる。

続きは読者に想像させるつもりなのかもしれないが、にしても描き方が雑だと感じた。

 

読者に想像させる曖昧な終わり方にさせるならもう少し余韻をもたせるような終わり方にするべきだと思う。

 

特に第四話の終わり方はとてもモヤモヤした。

 

その点浅野いにおはそれが上手いと思う。でも話が暗いし読むと憂鬱にな気分になるので好きじゃないんだけど。ハハッ。

 

この漫画は、浅野いにおの漫画が好きなメンヘラ女子よりも、黒リュックに若手バンドのラババンびっしり付けてビレバン通ってるサブカル女子にはウケると思います。

漫画の雰囲気が思いっきりサブカルなので。

 

 

作者の熊倉献さんはこの漫画が初の単行本らしいので、これからに期待したい。