秒速5センチメートルの感想
秒速5センチメートルを観た。
第一話【桜花抄】
おうかしょう……競馬??と思ってしまった。
「抄」多くの中から少しばかりぬきとる。かすめとる。だと。ふーん。
話の内容は、主人公遠野くんと明里ちゃんのラブストーリーだ。
1話目は遠野くんは小学生の頃から仲良しだった明里ちゃんと再開する為に待ち合わせ場所に向かうだった。
冬に栃木で待ち合わせだ。遠野くんは東京から向かう。待ち合わせ時間は19時。ちなみに遠野くん達は13歳だ。
(13歳が19時まで出歩くだと〜??)とか色々思う所はあるがそんな所突っ込んでも仕方ない。そういう話なんだから。
どんどん振り続ける雪のせいで待ち合わせ時間に遅れる。何時に着けるかもわからず不安ばかり膨らんでいく。
(そもそも雪降ったら東京は電車止まるのでは?)
やっと着いたのは23時すぎ!!
もう家に帰ってくれていれば良いのにと遠野くんは思います。
でも明里ちゃんは待ってる!!何故なら彼女はヒロインだから。
おまけに手作り弁当をこさえている。
最強である。
二人は談笑しながら弁当を食べ、駅を出る。
そして桜の木の下でキス……(恐ろしい13歳だ)
明里ちゃんの家にでも泊まるのかと思いきや、近くにあった小屋に泊まる。
このまま14歳の母的な展開かと焦ったが違った。
(毛布に包まって寝て過ごしたらしいが普通に凍死するぞ。)
翌朝始発で遠野は帰る。
また…手紙書くから…!!って感じで。
そして第二話。【コスモナウト】
鹿児島に引っ越した遠野は高校生。弓道部。
(中学でやってたサッカーはどうした。)
遠野に片想いする花苗ちゃんの視点から語られる。
遠野を待ち伏せして偶然を装い一緒に帰る花苗ちゃん。花苗ちゃんはこの時間がとても好きらしい。
遠野は隙があれば誰かにメールを打っている。
絶対明里ちゃんにメール打ってると思ってたが、違う!!!
宛名のないメールを打っては消し…打っては消し…を繰り返していた…!!!
怖…………
嗚呼、何故携帯小説全盛期じゃないんだ。
遠野は生きる時代が違えばスターになっていた。幼少期から本をたくさん読んだせいで拗らせてしまった彼の感性を開花させる最短ルート、携帯小説だ。
まぁブログとかでも良いんだけどさ。
話をもとに戻す。
花苗ちゃんはサーフィンで上手く波に乗れた日に告白しようと決める。
だが、帰り道に遠野との心の距離を感じて泣きだしてしまう。
突然泣き出した花苗ちゃんに『どうした…?』と聞きながら向ける遠野くんの顔が最高だった。
引いてるけどそれを悟られないように心配してみせる表情。
突然泣き出した女に向ける顔として100点だった。
本当に素晴らしい。これからのアニメ作品全てにおける突然泣き出した女に向ける表情の見本になる映像だ。
第三話【秒速5センチメートル】
遠野は疲れたサラリーマンになっていた。
少年は突然おっさんになる。
踏切りで明里っぽい女とすれ違う。振り向きざまに電車が来て会えず仕舞い。
終わり。
って感じ。
疲れたサラリーマン遠野は女からの電話に出ない。
3年付き合った彼女をストーカー化させる気か?
疲れたサラリーマン遠野は生活も荒んでいく。部屋にはビールの空き缶だらけ。
仕事も辞めた。無職!
〜いつでも探しているよどこかに君の姿を〜
(この映画は最終的に山崎まさよしのミュージックビデオになります)
久々に明里ちゃんに視点が移る。明里ちゃんはもうすぐ結婚する!!
遠野くんではない他の誰かと!
実家で荷物整理してる時に遠野くんへ宛てた渡さなかったラブレターを見つける。あ〜こんな事もあったな〜と美しい思い出を振り返った…のも束の間!旦那の腕を取り新居へ向かう明里!
遠野くんの事思い出したのは一瞬!!
秒速にして5センチメートル!!
この映画のタイトルは桜が落ちる速度の事ではない、明里が遠野を思い出した時間の事!
遠野くんが大切にすべきだった人は花苗ちゃんだったんだよ…
キスしたから大丈夫だと思ったけど、大丈夫じゃなかったね〜。
そんなに好きなら会いに行けば良かったんだよ。小遣い貯めてよぉ。
宛名のないメールを打っているくだりは見ててキツかったね。
病んでるじゃん。
最終的に無職になっちゃうし。
遠野くんどうなっちゃうのよ。
頼むから遠野くんが幸せになる所まで見せてよ…
これ監督の妄想か?気持ち悪い〜と思いながらも楽しく観させていただきました。
他の作品も観たいと思います。
どれも爆笑必至なので。